NSX [C32B]型エンジンのオーバーホールの様子をカンタンにご紹介!
1
車体よりエンジンを分離させていく。
エンジン以外でもオイルが付着している補器類
のコンディションも疑いながら解体・点検。
2
エンジンとミッションを分離する際には、クラッチ
関係の部品の良悪、摩耗度を点検・確認。
3
タイミングベルト、シリンダーヘッドカバー他、
各関連パーツを取り外す。
各パーツのキズ・劣化状態を確認。
4
シリンダーヘッド内。非常に汚れが目立つ。
このエンジンは、オイル管理が良くない状態だ。
5
シリンダーブロックからオイルパンなどを分離。
6
シリンダーブロック内部。クランクシャフトが
露出している。やはり汚れがひどく、オイル
管理の悪さが目立つ。
7
各カムシャフト、プーリなど取り外した部品。
カム山などにキズや曲がり等を入念にチェック。
これらをきれいに洗浄し、リフレッシュさせる。
8
オイル上がり・下がりの為、こってり系の
スラッジが付着。
シリンダー内壁にも何らかの悪影響が及んで
いる事は必至。
9
ピストントップにも多量のこってりスラッジが
付着。損傷の状態を確認・洗浄。
この他、エンジン内部には交換必要消耗品と
コンディションのチェックにより、交換または
再使用部品に分かれる。
10
やはりボーリングの必要性があったシリンダー
ブロック。
上図は、洗浄→ボーリング作業を終えたもの。
当然ピストンは新品のオーバーサイズ(HONDA
純正部品)を使用。
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「C32B」の刻印。
12
生まれ変わったシリンダーブロック。
13
生まれ変わったシリンダーブロック。
14
生まれ変わったシリンダーブロック。
15
このアルファベットの刻印記号にならって、
各シリンダー内径に対してジャストサイズの
ピストンを使用しなければならない。
(AとBがある)
16
シリンダーブロックにピストンを挿入。
このピストンは、[1000分の1g]の単位で
各気筒間での重量バランスが調整されており、
またピストン外径とシリンダー内径間のクリア
ランス調整も万全。
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全てのシリンダーにピストン挿入完了。
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シリンダーブロック側のメインメタルを装着。
この後クランクシャフトを乗せる。
19
ピストンとクランクシャフトが接触する金属摩耗
部分にコンロッドメタルを組付け。
オイルクリアランスを測り、最適なメタルを
チョイス。
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オイルクリアランス測定後、ピストンとクランク
シャフトを組付け。
21
オイルポンプ、Lサイドカバー他が装着され、
最上部にバッフルプレートを組付けられた
ところ。この後にオイルパンが装着される
22
シリンダーヘッドも徹底的に洗浄してきれいに
しておく。
洗浄液を完全に落とす。
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カムシャフトホルダがリフレッシュされた。
解体時に各ホルダの位置関係を管理しておく
必要があり、もとの場所に確実に組み付ける。
24
洗浄後のバルブは吸気・排気口との当たり幅を
入念にすり合わせて調整する事により、燃焼室
内を完全密閉。
また、燃焼室内へのオイル流入(下がり)を防ぐ
バルブステムシールは必ず新品に交換。
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専用工具を使用し、シリンダーヘッドにバルブ・
バルブスプリングなどを確実に組付け。
これを全てのバルブで繰り返し作業。
26
シリンダーブロックにヘッドガスケットを乗せ、
ヘッドを組付けていく。
ヘッドボルトを数回に分けて内側から外に締め
付け。
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シリンダーヘッド両側組付け。
28
シリンダーヘッドにバルブ開閉を管理する
カムシャフト、その他関連パーツを組付け。
29
F側・R側のシリンダーヘッド組付けには最も重要な調整が施される。バルブクリアランス調整だ。
各部バルブ突き出し量がバラバラだと吸排気効率が揃わず、パワーが出ない。
30
いよいよ最終段階。タイミングベルトなど関連パーツが組み付けられている。
ここまでにはエンジンが回る工程において様々なチェックポイントがあり、要所要所で入念に確認し、
確実にクリアして来ているのだ。
31
最後にヘッドカバー、その他関連補器パーツを組付けてエンジンオーバーホール完了!

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