ミッションオーバーホール
エンジンを下ろしミッションを分離。
すべて分解していく。
トランスミッションケースを取り外す。
メインシャフト、カウンターシャフト、デフを分解
していく。
分解したパーツを一つ一つ丁寧に洗浄・乾燥
ミッションは100個以上の部品で組み立てられる。再使用部品と新品交換部品がある。
(上図に写ってない部品もある)
分解の際、マグネットに付着している鉄粉や
オイル汚れを洗浄・除去

(ギアの金属摩擦により鉄粉が発生している)
クラッチケース(上部)と
ミッションケース(下部)。
あらかじめ 洗浄→みがき→ペイント を行う。
クラッチケースにベアリングが組み付けられて
いる。
(左:メインシャフトの軸部となる
               ボールベアリング)
(右:カウンターシャフトの軸部となる
        カウンターシャフトベアリング)
両者とも新品に交換
ファイナルドリブンギア(異常な摩耗が無いか
点検)をはずし終えたデフ。
上部にあるボールベアリングを新品に交換
していく(下図)。
新品のボールベアリングを [プレス] で
圧入し、組付け。
(上図)古いボールベアリング
(下図)新品のボールベアリング
デフに組まれている古いボールベアリングを
抜く作業。
[プレス] を使用し、少しずつ圧力を加えて抜く。
メインシャフトのスラストクリアランスを測定中。
その他、各ギア間の隙間等の点検・調整も行う。
これらはギア組付けで最も重要な作業の一つ。
(上図)スラストシム。
(左図)測定後、41種類から最適なシムを選び、組付け。
この作業を的確に行わないと、ギアにガタが生じ、
ギア鳴き、ギアかじり、シフトフィーリング低下の
原因となる
クラッチケースにメインシャフト、カウンター
シャフト、デフを組付け。
今回は各シャフトAssyを丸ごと新品に交換。
通常はギア部の[シンクロ]など、消耗部品
のみ交換する。
ケースどうしを接着後、プラスチックハンマー
で軽くたたいてシール面全体を落ち着かせる。
その後、規定トルクでボルト締め付け。

この時、規定トルクを怠るとボルト破損や
ミッション全体にゆがみが生じる
ミッションケースとクラッチケースを組み付ける
際は、ケースどうしの接着面にシール剤を素早く
丁寧に塗布し、速やかに接着。
このシール剤はケースどうしをを完全に密閉し、
金属接合部からオイルが漏れるのを防ぐ役割
を持つ
リバースアイドルギアほか、各パーツを組付け。

作業中は各箇所にエンジンオイルを十分に
塗布しながら組付けを行う。
シフトアーム、シフトレバーを組み付ける。 ケース外側に各関連パーツを順番に組み付け。 (下図)クラッチケースの裏側のメイシャフト
貫通部に新品のレリーズベアリングを組付け。
(上図左:旧ベアリング 右:新品ベアリング)
各ボルト締め付け部など確認。

オーバーホール終了!

ビートミッションをモデルとしてオーバーホールの過程を
カンタン!?にご紹介。
こだわりのお客様にお薦め!
→ミッションをグレードアップする為にファイナルギア比を
  変更し
クロスミッション化することも可能です!

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